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SEMPO =日本のシンドラー 杉浦千畝物語=

SEMPO =日本のシンドラー 杉浦千畝物語=

中島みゆきが初めてミュージカル用音楽を作詞作曲したと知って、楽しみにみてきました。
全編、みゆきさんかと思っていたら、違いました。
ポスターに偽りあり。

第二次世界大戦中、リトアニアの日本大使館の領事代理を務め、ドイツ軍に迫害されたユダヤ人を救うために、国の許可を得ずに自らの判断でビザを発給。6000人のユダヤ人に希望を与えた杉浦千畝の物語です。
重いテーマのミュージカルだけど、見ていて、元気と勇気が湧いてくる舞台で、すごくよかった。

ややこしい時代だから、ビザの発給に至るまでの話が長くて。もちろん、それがなくては物語として成り立たないのだけど。

1919年から大戦にもつれ込む世界情勢を、ソ連・日本・ドイツをそれぞれ女性キャストが演じて、すごい解釈で表現していたのが面白かった。ベルサイユ条約が結ばれたのがドイツのせいだって、日本とソ連がとことんドイツを責めるから、ドイツが逆ギレしたと。なるほどなー と。

群舞もいっぱいあって(私は群舞が好き)、
舞台装置がシンプルで、場面転換が上手くて。
私はこういうミュージカル好きだなぁ。

派手な装置が次々でてくる大仕掛けもよいけれど、一つの装置をいろいろな場面に見立てるのは、観客の想像力をかき立ててくれるから。

私は今回のミュージカルのチケットを取るまで、杉原千畝に関する知識が全くなくて。
観劇前に、ネットでさらっとプロフィールとエピソードを予習したくらい。
パンフに書いてあるような、“偉人”とか“英雄”というのは、ちょっと違う印象がある。
偉人というのではなく、ただただ真っ当な勇気をもったすごい人だなぁ と、その勇気に感動します。
たいがい、情勢に流された方がラクでしょう。後になって悔やむことが分かっていても、口先で「~~~した方がいいと思うんだけどね。分かってるんだけどね」と、自分はちゃんと悩んだ という形を整えたうえで、流れに身を任せた方が安全地帯にいられる。

一緒に観劇した友ちゃんは「当たり前のことをしただけだよね」というけれど。

その“当たり前”をする人がいかに少ないか っていうことじゃない。

ドイツのユダヤ人虐めのような大規模な話ではなく、もっと身近なイジメだって。
「やめなよ」と言ったら、次は自分が標的にされる恐怖でいえない。それは、子どもの世界の話だけではなく。ふつーにオトナが社会の中でやっている。
いわれのない悪意というのは、実際にあって。そのターゲットになった人間でなければ、理不尽さを理解できないですよ。正面きって助けてくれる人が、いかに少ないかってこともね。

ユダヤの人が最後に歌う
諦めなければ 夢は消えない 信じて歩けば 決して消えない

も胸をうつけれど。
それよりもやはり千畝が歌う

怖れは消えはしない 生きる限り消えない
迷え選べ 己れが最も怖れるものを選べ

が好き。

こんな風に、見て勇気と元気がでるミュージカルをもっともっと見たいなぁ。
常小屋でやってくれたら、何度でも見るのに。

それはそうと。
千畝役は、吉川晃司がやっている。
美味しい役だなぁ・・・ 吉川晃司って足長っっ

アンコールでキャストの名前をコールするミュージカルは、初めてみた(笑)
ファンの動員、多そう~~。
吉川晃司と中島みゆきでかなりの動員がかかっているんじゃないかなぁ。

私もみゆきさんで動員されたクチだし(笑)
見ることができてすごくよかったから、動員感謝。

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