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ベルゼブブ兄弟

劇団鹿殺しの「ベルゼブブ兄弟」@神戸アートビレッジセンターを観てきました。

んー。
サイト情報等で、アクション系(というか、暴力シーン有り)の芝居と聞いていたので、ちょっと好みに合わないかな・・・ と心配していたのだけど、面白かったです。
けど、同行した友ちゃんはNGだったようす。
「ウトウトしてると、大きな音で起こされて、寝ることもできなかった」
って、そこまでゆーかー とゆーくらい肌に合わなかったらしい。付き合わせてごめんね。

こういう時、ほんと、人の好みって不思議だなー って思うのよねー。
まぁ、確かにクセの強い芝居だから好悪が別れるのは仕方ないんだけど。

兄弟同然に育った4人と父親を巡る家族劇。
隆志・隆子の姉妹は、従兄弟の正隆、正弘の家に幼い頃から居候している。正隆達の父の正造と、隆志達の母が兄妹。
隆志達の母は、男にだらしがなく子供二人をおいて出て行く。4人は兄妹同様に暮らすが、正造は隆志に虐待のような躾を続ける。喘息持ちで体の弱い隆子は部屋に閉じこめられたため妄想癖を持つようになる。父親の狂気じみた抑圧から逃げるために、家出同然でミュージシャンを目指し東京へ出た正隆、唯一、父に甘やかされて育った正弘。

正造が仕事中の事故で亡くなり、通夜に正隆が帰ってくる。12年振りに顔を合わせた4人。

正造の死因に不審な点があると、警察がやってきて。パニックを起こす隆志、無条件に庇おうとする隆子、疑心暗鬼に囚われる正隆、何を信じていいのかわからずオロオロする正弘。
過去の思いが交錯して、4人の思いが相乗作用で錯乱していき狂気に育つ。

==
私がこのお芝居を面白く感じたのは、演出が好きだったからだと思う。
隆子は、眼鏡を外すと妄想が見える。とか。
隆志、隆子、正隆のそれぞれの過去の自分(であり、別人格?)のキャラクタが影のように寄り添っているとか。

過去にあった家族の平和な風景である食事シーンで、ちゃぶ台が空に浮き、その平和がつかの間であったことを表現する とか。

蠅王(ベルゼブブ)と蠅軍団の挿入も、面白い。ただ、これって、結局、この惨劇は蠅の呪い(兄妹は幼い頃、蠅殺しをして遊んでいた)だったの? それとも、ただの暗喩? と微妙な感じ。

ストーリーもオチ以外は、興味深かったんだけど、なぁ。

オープニングにつなげるためには、当然、キャストが全員、死んでいなくちゃならないわけで。けど、そのために、キャラクタ一人投入? とゆー感じがする。えーっと。長編推理小説で、最後の3ページに突然「ボクが真犯人です~」みたいなキャラクタ投入するのは反則ワザだと思うのよね・・・。そういうことです。

過去の確執や生い立ちが背景で、兄妹が殺し合わなくてはならないようなシチュエーションになっちゃって、その中で愛憎や家族のつながりを伝えるのなら、そのまま突っ張ってほしかったなぁ と思うわけです。無理矢理、ハッピーエンド的にしようとするのは、苦しいと思う。

うーん。この芝居は、私にはかなりツボにはまっているんだけど。それだけに、結末の付け方が残念だなぁ。

この後、2/25(水)~3/1(日)まで大阪日本橋のin→dependent theatre 2ndでも公演があるので、行けたらもう一回みたいなぁ と思う。

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