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R.U.R

名古屋に遠征し愛知県芸術劇場小ホールで、R.U.Rを観てきました。
言わずとしれた「ロボット」という言葉を生み出した90年前の戯曲です。

以前、青空文庫で公開されているテキストを読んで、一度、舞台で観てみたいなぁ と思っていたら、公演の情報を入手したので楽しみにしてました。

日本と違って海外ではロボットに対する考え方が違うのは、“ロボット”という概念との出会いがこの芝居だったからというのはよく言われていることで、観てみたかったわけです。もちろん、時代が違うし社会背景も大きく違うから、私が当時の人たちの同じ感想を持てるわけではないにしろ。

今、R.U.Rを上映するのに、どんなアレンジをするのかな という興味もあったし。けど、こちらに関しては、原作に忠実に上演しているという印象でした。他のR.U.Rを観たことがないので、主観です。

昔の芝居だけあって、台詞が多くて長い。一人の役者がしゃべりっぱなし。掛け合いが基本の今時の芝居と、ノリもテンポも違う。あれだけ長い台詞を一気にしゃべられると、事前にストーリーを予習せずに観ていると辛いんじゃないかなー って気がしました。
長いは硬いは宗教観溢れているわだもん。手強い。見る方にとっても手強い。役者さんもしんどかったんだろうな・・・

でもって、やっぱり舞台には、活字で読む時とは違う迫力がありました。ロボットに対する不気味さや嫌悪感って、今の私が観ても感じるんだから、素の状態だったらかなりのインパクトがあっただろうというのを肌で感じられたし。
まぁ、ロボットといっても、サーボと電子回路で構成されたロボットではなく、化学合成された擬似生命体で。人間に対して反乱を起こしちゃうわけで。

でも、その反乱の芽は、人間が植え付けているんだよね・・・ 人種差別や少子化問題や、今でもそのまま通用するテーマが盛り込まれているところがすごい。

R.U.Rで“ロボット”という言葉が生まれたことは知っていても、あらすじは知っていても、戯曲を読んだことがある人は少ないと思う。ましてや舞台を見る機会は、ほんとーにない。

こういうチャンスは逃しちゃいけないと思って、観に行ったのは正解でした。

あと、舞台装置と転換が面白かったです。白い大きな不定形のブロックが中央に積んであって、ロボット達が出てきて、ブロックを組み替えると、場面に応じて、事務所のカウンターと応接セットになったり、暖炉がある私室になったり、研究室になったり。

演出を手掛けた西田シャトナー氏は折り紙作家でもあるので、見る人の想像力を掻き立てる背景の使い方が巧いんだな~ と感心しました。白いブロックも、遠目では骨組みに和紙を貼ってあるっぽい雰囲気に見えて、いいんですよ。

私は、あの大きなアール型のパーツが、Uの字になって、R.U.Rの文字を作ってくれるのかな って、開幕の時に楽しみにしたんだけど、外れました。最後まで、ビックリどっきりの変形してくれるんじゃないかなー って期待していたんだけどなー。

期待は、全然違う方向に裏切られて「うーん。やられた。一本取られた」って思いました。さすが、巧いな~~ と。

明日も2回公演があるから、ネタ晴らしはしないのです。

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