『三日月に揺られて笑う』@タニマチ金魚
タニマチ金魚第3回公演『三日月に揺られて笑う』を見てきました。
タニマチ金魚は、女性3人の演劇ユニットです。
チラシを見た印象で、ほのぼの系かなー と思っていたら、笑えるブラックでした。
「女って怖いわ~」にっこり笑顔の裏側で、どんな思いを育てているのかわかったもんじゃない。って内容で、隣で見ている男友ちゃんが、ビビっているのを感じました(笑)
男の怖さが、力・パワーで現せるとしたら、女の怖さは鋭さだと思う。針のように、細く尖った怖さ。ピンポイントで、目立つ傷も残さずに、すっと相手の深いところに一直線に進んでいくような。
もしくは、ニコニコと暖かい笑顔で真綿に繰るんで締め上げるような。
そういう怖いお話でした。
んで。
以下、微妙にネタバレなんですが。
確かに怖い3姉妹だけど。でもね、それでもきっと相手の人を好きだったんだよ。
と、思う。全部独り占めしたいけど、それができないのが判っているなら、1/4でもいいやって思ってしまうくらいに、好きだったの。
せっかくそうやってバランスをとっている時に、それを壊しちゃダメなんだよねぇ。壊した人に責任が掛かるのは仕方ないよねぇ。
りゅうちゃん役の今奈良孝行氏の怯え方が、ほんと怖がっているようすでよかったです。オレノグラフィティさんは、なんか可愛かったな。劇団鹿殺しの役者さんなんで、他の舞台で見たことあると思うんだけど。ちょっと劇団鹿殺しの芝居とは、毛色が違うんでどの役やっていたか思い出せない。次に観るのが楽しみ。
タニマチ金魚の次の公演も楽しみだけど、今回の作・演出担当の土田英生さんの他の舞台も見てみたいなー。
今年は、たくさん舞台を見て、新しい劇団や役者さんに興味が湧いたというのが、非常に嬉しい。来年は、もうちょっと精力的に観に行きたいです。
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