映画:県庁おもてなし課

原作は、県庁職員のダメダメっぷりを遠慮なく書いていたのに、

映画ではそれをオブラートに包んでいました。
映画の作り手が県に遠慮しまくり。
結果として、ストーリーもキャラクターの魅力も8割カット。
重要なエピソードや伏線が削られちゃって、
中途半端な高知観光PRと、ビミョウな余ったるラブ路線になってしまった。
もったいないなー って印象です。

「アルジャーノンに花束を」@キャラメルボックス

キャラメルボックスが、「アルジャーノンに花束を」を上演すると知ってから、ずっと心待ちにしていました。
シリアスなストーリーをどう舞台に乗せるのか……。

原作に忠実に、それでいて、キャラメルボックスらしく。
脚本と演出がうまいなぁ~~ と、いつもと同じように感心しました。

いろいろ思うことは、改めて書くとして。

リーフレットの成井さん(脚本・演出)のコメントにあった"「なにを」「いかに」伝えるか"。
それを念頭において、原作を読み返すと、20年前とは違った感想が得られそう。




「アスペクツ オブ ラブ」

劇団四季の「アスペクツ オブ ラブ」観劇。
衣装も舞台装置も、もちろん音楽もステキ。
照明が凝っていて最高によかった。

ただ、登場人物に共感できないものだから、ストーリーに興味が持てない。
観劇する際、私にとっては致命的。

一目会ったその日から、恋の花咲くこともある。とゆーことで。

17歳の青年アレックスは、女優ローズの舞台を見て、一目惚れ。
情熱的にくどき落として、別荘で2週間ラブラブ。

別荘の持ち主である叔父ジョージが登場した途端、
ローズはジョージに心変わり。
叔父には、恋人ジュリエッタがいるのに。お構いなし。

失意の中で軍隊生活を送ったアレックスが、12年ぶりに帰郷。
かつての恋人ローズに会う。
ローズは既に叔父と結婚していて、子どももいる。その家に招待。
ローズとジョージの娘であるジェニーは、自分の従兄にあたるアレックスに恋心をいだく。
ジェニーが成長するにつれ、アレックスもその思いに応え掛けるものの、
ジョージが許さない。
ジョージが急死すると、愛人関係を続けていたジュリエッタがアレックスに急接近。
ジョージの葬式夜に、即お持ち帰り。

傷つくジェニー。
私から離れないでとアレックスにすがり付くローズ。

とまぁ。
15歳のジェニーを除いて、みんながみんな情熱的というか、節操がないというか、手が早いというか。
よくまぁ、手近なところで次々と相手をとっかえて、それをフランスでは「大人の恋」と呼ぶのか・・・。

昭和世代の私には分らない感覚ですが、
いまどきの、草食主義恋愛しかできない若者達には、もっとついていけないんじゃないのかと。

それとも、恋愛ベタ世代に向けて、「ほ~ら、これっくらい気軽にやっちゃえやっちゃえ!」というアンチテーゼなのか。それなら分るかも(^^;

とにかく登場人物の誰にも感情移入できず、ストーリーも興味持てないので辛い。
ストーリーとキャラクターあってこそのミュージカルだなぁ と、痛感しました。

照明効果が好きなので、そこに集中できたのは嬉しいかも。

「燕のいる駅」

コメディタッチで笑いながら見ているのに、
常に妙な緊張感がある、不思議な舞台でした。

懐かしい、日本の故郷の駅が舞台なのに、
設定は未来。

燕が巣を作るのどかな春なのに、
村から人が消えていく。

空には、タヌキの形をした雲が浮かんでいるのに、
何か不気味な気配。

孤立した駅の中で、
外界からの連絡もなく残された人々。

理由が分らないにも関わらず、なぜか穏やかに変化を待つ人。
パニックを起こし、当り散らす人。

パニックを起こす人が消えると、
それまで落ち着いていた人が、パニックになり。

その人が消えると、それまで落ち着いていた人がパニックになり。

あぁ、人って、自然と役割分担しながら生活しているんだなぁ と思いました。

「容疑者Xの献身」@キャラメルボックス

キャラメルボックスの「容疑者Xの献身」を観てきました。

前回は、2009年に見ていて。その時は、原作を読んでいなかったので、ストーリーの大胆さに驚きがありました。
すぐに原作を読んで、改めて面白さを実感。

今回は、ネタバレしているし、舞台も2回目だし。
それでも、すっごく面白かった。

初演時は、石神役を西川浩幸氏が、今回は近江谷太朗氏が演じてます。
私は西川さんが好きで、キャラメルボックスを観るようになったんだけど、
この石神役には、近江さんのほうがイメージが合うなー と感じました。

うらぶれた雰囲気というか、明るい人生を諦めつつも淡々と生きている姿とか。

原作のテーマは、シリアスで悲劇。その線はきっちりと押さえつつ、
コメディな台詞やアクションを盛りいれて、笑いをとっているから、
暗い舞台にはならない。

その匙加減が絶妙。

私は、場面転換や照明が好きなので、この作品のように、
次々とシーンが変わる脚本は、見ていて楽しさが倍増します。

ほんっと、うまいな~~ と感心してしまう。

地球は勝手に回っている。
しかし、社会は人間が動かしている。
そして、人間は自分の人生を自分の足で歩いている。
自分が歩かなければ、世界は動かない
(脚本:成井豊)

「自分が歩かなければ、世界は動かない」と思いながら、
歩いていきたいなと私もおもいます。

「無伴奏ソナタ」@キャラメルボックス

久々のキャラメルボックス観劇。

内容に関して前情報ナシで観に行きました。

シリアスドラマで、ストーリーも決して明るいものではないのに、
暗いイメージがない。
観終わったときの、気持ちもハッピー。
いい芝居でした。

近未来社会では、政府が国民の職業を管理している。
乳児のときに行われる適正検査で、将来はほぼ決定される。
主人公のクリスチャン・ハラルドスンは、2歳のとき追検査で「音楽の神童」と判断され、英才教育を受けるため、両親の養育を離れ政府管理下で成長する。
森の中の1軒屋で、人と接しず外部の音楽と音楽の情報が一切遮断され、クリスが生み出すオリジナルの音楽だけが要求される。
30年後。
人生の全てに音楽しかないクリスが、禁止事項を破ったがゆえに、音楽を取り上げられる。

原作は1980年に発表されたオースン・スコット・カードの無伴奏ソナタ。
当時の思想を反映して、「未来は行きすぎた管理主義が人々を支配する社会」という設定。
初期設定やストーリー展開に、突っ込みどころは多々あって、ヘタな脚本や役者がやったら観られたもんじゃない芝居になるところ。
それを、どのように統制された社会であっても、表現したい思いは抑えきれない。情熱は消えないという骨子を、静かに伝えてくる。

キャラメルボックスらしい作品、成井脚本だなぁと感じました。

自分のやりたいことが揺らいだときには、もう一度、この芝居を観たい。
そんな作品です。

アーティスト

アカデミー賞5部門受賞したモノクロ無声映画「アーティスト」を見てきました。

CGで派手に見せるのが当たり前のいま、
あえてサイレント映画の手法を使って、感情を表情と演技だけで伝える。

ネットのユーザーレビューがとても、高評価なんですねー。

映画の出来がよいのは、もちろん当然として、
それ以上に大きいのは、

「観客が真剣に見ている」

ってことじゃないかなぁ と思います。

だって、無声映画だもん。

スクリーンに集中して、俳優の表情や演技をじっと見つめていないと、
話についていけないんですよ。

いくら、ストーリーがシンプルで判りやすいといっても。

ストーリーだけじゃなく、登場人物の感情を読み取ろうと真剣に見ているんだもん。
そりゃぁ、面白いでしょう。

楽しむというのは、真剣に見る、真剣に聞く。
本気で取り組むという姿勢があって、初めて生まれる。

「なーんか、つまんなぁーい。何か面白いことなーいー?」
と他力本願なことを言っている人には、何も面白いことは起きませんよ。

と。

そんなことを考えました。

卒業

「卒業」を見てきました。
サイモン&ガーファンクルの曲と、
青年が花嫁をさらいに教会へ乗り込むワンエピソードしか前知識はありませんでした。

友ちゃんから「まぁ、今でいうストーカーだからねぇ」と聞いて「?」と思ったのだけど。ほんと、ストーカーだった・・・。

映画館から出てきた大学生の男の子達(主人公と同年齢)が、
「変態だよなぁ~」と言いながら歩いていましたし。

映画というのは、その時代があってのもので。
どういう社会背景の中で制作されたのかを知らないと、
その趣旨が理解できないのは仕方がない。

「優秀な成績で大学を卒業しても、将来に希望が持てず不安にとらわれて行動できなくなる若者」というキーワードは、今の日本にも多数いて興味深いところです。

自分の未来に夢も希望ももてなくて。
建設的な行動を起こせない若者が、目の前にぶら下げられた誘惑に
40過ぎたおばさんなんて~ と思いながらも、やすやすと乗ってしまい。
おばさんの娘と1回デートしたら、コロっとそちらに鞍替えというのは、
判りやすい構図だ。

そのあと、一気にストーカー化してしまうのは、視野の狭さゆえなのか。

二人で手に手をとって、教会から逃げ出して。路線バスに乗り込み。
一瞬見せた笑顔の後に、ふっと表れた表情が絶妙。

やっちまったー。これからどうしよう。

この二人、3日後には、それぞれの家に帰って親の庇護の下でグダグナな生活に戻ったんだろうな。と、思ったのでした。

ロボジー

「ロボジー」を見てきました。
実在ロボットがたくさん出てきて、あーんな人やこーんな人もロボットと一緒に出演していて。
マニア視点ではネタ満載で楽しかったです。
観客にもウケていたから、コメディ映画としては合格点なんだろうなー。

けど。
私的には、ストーリーも主要キャラクタたちもつまらなかった。

この映画を見て、改めて思ったのは、
私って、「ロボットが」好きなわけじゃないんだなー ってことでした。

私はロボットに興味をもつよりも先に、ロボットを作る人たちと仲良くなっていたので。
ロボットを一生懸命、ワクワクと楽しく作っている人達を見ているのが楽しくて。
そういう人達が、少しずつロボットを完成させていく過程を見ているのが、好き。

それが、私の原点なんだよなぁ。

この映画の技術者3人組には、私をワクワクさせてくれる要素がないんだもんなー。
だから、見ていてつまらない。私にとっては。

私は何が好きなのか?

それを再認識させてくれたという点では、いい映画でした。

コクリコ坂から

「コクリコ坂から」を見てきました。

予告編だけは何度も何度もみたものの、他には何も前情報を仕入れずにいったので。
私はてっきり、時空を超えて少年少女が出会うお話なのかと思ってました。_n...O

予想とは全く違うストーリーだったけど、時代の雰囲気というか空気がすごくよい映画でした。
時代設定の1963年には私はまだ生まれていないので、当時を知ってるわけじゃないのだけど。

学生達が、元気に健全に自分達を主張していた時代というのを感じました。
この数年後には学生運動が盛んになり、一気呵成に党派闘争になだれ込んでいってしまうわけだけど。
その後の歴史を知らずに(意識せずに)、この映画を見ていると、ストーリーが物足りなく思えてしまうんじゃないかな。
実際、ユーザーレビューを眺めると、そういう指摘も多々あって。

私は、日本の高校生が、一番明るく元気でまっすぐだった時代を描きたかったのかなー と思ってみてました。
あんな風に、主張して何かを手に入れようと思えるのは、そうしなければ手に入らないから。
今のように、衣食住満ちたりて、勉強しなくても働かなくても生きていける環境だったら、そりゃぁ、自分から何かを掴み取りにはいかないよなぁ と思うわけです。

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